長寿の心得
主人の使っていた机の上に書籍箱が置いてあった
蓋を開けると腕時計やライター、懐中時計はたまた何かの景品のストラップなどが大切に納められてあった
そして「京扇子」と書いてある小さな箱を見つけ開けてみると成る程確かに扇子である。
蛇腹の扇子を開いてみた時主人の心の内を知りたいと思った
鶴の絵の下に 長寿の心得
人生は山坂多い旅の道
還暦 60歳でお迎えの来た時は、只今留守と云へ
古希 70歳でお迎えの来た時は、まだまだ早いと云へ
喜寿 77歳でお迎えの来た時は、せくな老楽これからよと云へ
傘寿 80歳でお迎えの来た時は、なんのまだまだ役に立つと云へ
米寿 88歳でお迎えの来た時は、もう少しお米を食べてからと云へ
卒寿 90歳でお迎えの来た時は、そう急がずともよいと云へ
白寿 99歳でお迎えの来た時は、頃を見てこちらからボツボツ行くと云へ
気は長く 心は丸く 腹立てず 口をつつしめば 命ながらえる
そして亀の絵が最後に描かれている
気が長くの気は写真のように長く伸ばし心は丸くの心はまるく書かれ腹たてずの腹は横書きに、命ながらえるの命はながーく伸びている。
主人はお迎えの来たとき只今留守といえばよかったのに。
正直者で居留守を使えず・・男はいざという時弱いなぁ~
義母はお迎えの来たとき頃を見てボツボツ行くと云ったんだね。
義母は気が長く、心は丸く、腹立てず、口つつしんで、命ながらえ
あと一ヶ月で白寿だった・・そんな義母を誇りに思う

















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